少ない出費で創造的に暮らす

写真

お金の計画や記録がうまくなれば、お金とのつき合い方もはるかに簡単になります。予算づくりの手腕が一番発揮できるのは、それを節約に結びつけようとするときです。人生で一番大事なものや意味のあるものを削らずに、出費を削る方法を見つけた人はたくさんいます。そういう人たちにいわせれば、むしろ少ない出費で創造的に暮らすほうが、物理的にも精神的にも生活は豊かになります。豪邸に住み、ロールスロイスを乗りまわせるだけの収入がある人は節約などしなくてもいいけれど、だからといって幸せになれるわけでもないのです。簡単生活のための節約を考えるときは、まず自分の将来を見つめましょう。次に、大きな買いものについて考え直します。そういう値の張るものは負債の原因になるし、値段の半分を利子という形でもう一度払うことになるかもしれません。食べものや服も同じです。また、お金がいつの間にかなくなっているときはどこかに漏れがあります。最後に、そういうお金の漏れ口を突き止め、どうやって蓋をするかを考えるのです。

写真

人はそれぞれに自分のペースを持っています。そのための特別な器官があるわけではありませんが、起きて寝る習慣や、思考や行動の速さ、話し方、レクリエーションや旅行に対する好み、スケジュールや約束を守る能力や傾向にその人なりのペースが表れます。ところが、いろいろな意味でテクノロジーは私たちの時間を人工的に調節しています。だから自然光に頼らずに寝起きができます。言語や映像を一瞬のうちにつくれます。時差ボケを直すのに何日もかかるような旅行ができます。素早い通信で一分刻みのスケジュールが立てられます。でも、自分の一番いいところを引き出し、元気の出る生活のリズムを見つけるには、機械仕掛けから一歩離れて、自然というか、心に語らせることです。テクノロジーにとり巻かれていても、人間らしいペースを選ぶことはできます。むしろ、テクノロジーはその手段になるのです。ただ、人間が発明したものがどんなふうに日々の原動力になっているのか、自分の目でよく確かめるのが先決です。そうすれば、本来のペースをとり戻す方法が見つかります。たまには特急列車から途中下車して、まわりの景色を楽しむこともできるようになります。そして、次の結果に向かって突き進むばかりではなく、人生のプロセスを味わう時間も持てるようになるのです。